派遣の求人応募の際には付きものの、「職場見学」の実態とコツをまとめています。
派遣社員歴3年以上の筆者によるリアルな体験談も要チェックです。
これから派遣社員になろうと考えている方や、求人の決定率を上げたい方はぜひ参考にしてみてください。
Contents
派遣の職場見学の実態
派遣会社に登録して求人にエントリーすると、まず社内選考にかけられます。
それをクリアすると職場見学に進みます。
派遣元の営業担当と一緒に派遣先を訪れ、社員と実際に会って話すのが一般的です。
そして問題なければ採用という流れになっています。
派遣社員は本来面接禁止?
労働者派遣法という法律により、派遣社員の面接行為は禁止されています。
派遣社員は派遣元に所属しているため、派遣先が選り好みすることができないようになっているのです。
そのため派遣社員の氏名、出身校、住所などの個人情報を知らずに採用するのが正しい姿となります。
とはいっても何の情報もない状態で長期の契約を結ぶのは、双方にとってリスクが高いです。
そのため「職場見学」という形で、契約前に顔合わせを行うのが一般的となっています。
本来はいけないのですが、結果として双方の条件が合わなかった場合には採用が見送られることも珍しくありません。
職場見学は採用に大きく関わるため
対策が必要
派遣の職場見学で聞かれること
- これまでの職歴
- 持っているスキル
- 求人への志望理由
- 希望する部署
職場見学という名前ですが、実際の内容は採用面接のようなものです。
ただし新卒採用ほど突っ込んだ内容は聞かれず、ExcelやAccessのスキル、なぜこの求人を志望したかなどを質問されることが多いです。
いきなり聞かれても戸惑ってしまうので、ある程度頭の中でまとめておくとよいでしょう。
派遣の職場見学で100%受かるコツ
ここでは私が実際に採用された際、気を付けたポイントを紹介していきます。
服装が一番大切
職場見学の際の服装は、最も大切なポイントといっても過言ではありません。
人気の求人は複数名が候補となりますが、よっぽどでない限りスキルは似たような人が多くなります。
そこで大きく差がつけられるのが見た目なのです。
・黒のスーツ
・白のシャツかブラウス
・黒のパンプス
派遣会社からの服装の案内には「スーツかジャケット着用」とされていることが多いですが、断然黒のスーツがおすすめです。
「普段はほとんど着ないからもったいない」という理由で手持ちのジャケットにする人もいますが、やはり一番印象がよいのは黒のスーツです。
見た目が無難で清潔感があるだけで好印象となり、採用率がぐんと上がります。
また採用後の配置部署や待遇にも、よい影響を与えることが多いです。
最近では数千円で購入できるスーツも多いので、持っていなければ一式揃えておくと何かと便利です。
とにかく謙虚にする
派遣社員の職場見学では、採用後に職場に馴染めるかどうかもチェックされています。
一般事務職では正社員のサポート的な業務が多いため、自分を強くアピールするタイプよりも協調性があるほうが好まれることが多いです。
持っているスキル等に関してはしっかりアピールするべきですが、謙虚に振る舞うことを忘れないようにしましょう。
ポジティブな言葉で締める
応募する求人の中には、これまでのスキルや職歴などがぴったりマッチしないケースもあります。
そんな場合でも、最後にポジティブな言葉でまとめるだけで印象がよくなります。
- 初めて挑戦する業務の場合⇒「分からないことも積極的に学びます」
- 持っているスキルとは関係ない業務の場合⇒「経験の幅を広げたいと思い応募しました」
誰でも新しい職場は不安なものですが、努力して頑張る姿勢が見られると好印象です。
派遣の面接合否のフラグ・兆候は?
合格の場合
- 採用になった場合のことを聞かれる
- 最初の出勤日について説明がある
- 面接が短時間で終わる
- 職場見学後すぐに連絡が来る
採用になった場合のことを聞かれる
採用されたらどんな業務が希望かなど、具体的な内容を聞かれると合格の可能性が高いです。
私が実際に体験した面談では、「一つのことを行う部署と、広く色々なことを扱う部署のどちらが向いていると思いますか?」と聞かれました。
実際に採用された後のミスマッチを防ぐ目的だと思われます。
最初の出勤日について説明がある
合格させることをほぼ決定している場合、出勤日の具体的な日にちについて説明されることがあります。
そのため面談前に、自分の出勤可能日を確認しておくのがおすすめです。
面接が短時間で終わる
一般的な職場見学は30分程度ですが、私が合格した面談は最短10分で終わったことがあります。
一通りの質問をされた後はそれほど掘り下げられることもなく、「逆にいろいろ聞いておきたいことはありますか?」と聞かれました。
「不合格か…」とショックを受けつつ帰宅しましたが、すぐに営業担当から契約の連絡が来ました。
採用することがほぼ決まっている場合、面談時間が短くなるようです。
ただし不合格の場合でも短時間で終わることがあるため、ケースバイケースでしょう。
職場見学後すぐに連絡が来る
合格した面談の場合、職場見学からの帰り道や帰宅後すぐに連絡が来ました。
派遣元の営業担当から電話が掛かってくるため、すぐに出られるようにしておくのがおすすめです。
出られなかった場合はSMSにメッセージが残っていることもあるので、見逃さないようにチェックしましょう。
不合格の場合
- 「ご縁があれば」を多用
- 経歴などをやたらと褒められる
- 合同面談でほかの候補者に比べて話を振られない
「ご縁があれば」を多用
派遣の職場見学では面接が禁止なので、不合格のことを「ご縁がなかった」というようにオブラートに包んだ表現をします。
派遣先の担当者が「ご縁があれば」という言葉をよく使っている場合、合格を期待しないように予防線を張っている可能性が高いです。
そういう時はその求人に固執せず、別の派遣会社も併用するなどして切り替えましょう。
経歴などをやたらと褒められる
派遣先の担当者からスキルや職歴を過剰に褒められる場合、不合格かもしれません。
褒められるのは一見よさそうですが、「お客様」として扱われている可能性が高まるからです。
派遣先も一つの企業なので、恨みは買いたくありません。
面談で不採用となっても企業の印象を下げないようにするため、あえて褒めて帰ってもらおうとするのです。
合同面談でほかの候補者に比べて話を振られない
派遣の職場見学はたいてい1対1で行われますが、応募者や採用人数が多いときには複数名で合同面談となります。
候補者が大勢いる中で効率よく進めるため、採用の可能性が高い人に重点的に話を振る傾向が見られます。
ほかの候補者に比べて明らかに興味を持たれていない場合、不採用の可能性が高いでしょう。
派遣会社は複数登録で合格の可能性が上がる
派遣会社で求人に応募する場合、複数の会社で並行してエントリーすると合格の可能性が高まります。
というのも、1社の中で複数案件を同時並行することはできないからです。
社内選考に進むと職場見学の意向確認が行われ、合意するとほかの求人にロックが掛かる仕組みとなっています。
詳しくは下記記事をどうぞ。

早く合格したいのであれば、リクルートスタッフィング、テンプスタッフ
、アデコ
など主要な派遣会社で同時に応募するのが賢い方法です。
おすすめの派遣会社は下記記事にまとめました。

派遣社員の職場見学ではコツを守って合格しよう
ここまで派遣社員の求人での職場見学のコツをまとめました。
意外と守れていない人が多いので、意識するだけで差がつけられて合格率が上がります。
また複数の派遣会社に登録すれば合格率がさらに高まるので、賢く活用するのがおすすめです。
どの派遣会社も登録は無料、24時間WEBで申し込み可能となっています。
派遣会社によっては各種お祝い金やレジャーの割引サービスなどを独自に行っているので、ぜひ福利厚生もチェックして選んでみてください。

詳しくは下記記事にまとめました。

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