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派遣会社はどうやって選ぶのが正解?
2020年4月から同一労働同一賃金の取り組みがスタートし、交通費やボーナスが支給される予定です。
詳しくは下記記事をどうぞ!



ここでは派遣会社の中でも大手6社に絞り、違いやそれぞれの特徴をまとめています。
選ぶ際には求人数、企業規模、福利厚生に注目するのがポイント。
結論から言うとテンプスタッフ 、リクルートスタッフィング
がおすすめです。
働きやすさや企業の安定性などが総合的に分かるので、派遣の初心者はぜひ参考にしてみてください。
- 求人数、企業規模、福利厚生に注目
- おすすめはテンプスタッフ
、リクルートスタッフィング

派遣会社は大手がおすすめ
全国には7万社以上の派遣会社が存在します。
専門業務に特化していたり地域密着型だったりとそれぞれに違いがありますが、就業するのであれば大手派遣会社が断然おすすめです。
大手を選ぶべき理由は以下の3点です。
- 求人の案件が多い
- 福利厚生が整っている
- スタッフ満足度が高い
求人の案件が多い
大手派遣会社は全国展開している場合が多く、数千~数万件のなかから仕事を選べます。
そのため「残業が少ない」「時給が高い」「アットホームな雰囲気」など、多様なニーズに応えられる案件が揃っているのです。
小さい派遣会社の場合、応募者がなかなか集まらないようなハズレ案件に当たってしまうこともあり注意が必要です。
福利厚生が整っている
大手派遣会社は福利厚生サービスが整っているのが魅力です。
有給休暇はもちろん、2020年からはボーナス、交通費、退職金も支給するケースがほとんどです。
excel、word研修などが無料で受けられる研修制度も揃っているので、働きながらスキルアップができます。
利用には就業の有無は関係なく、マイページに登録するだけで大丈夫です。
また大手ほどコンプライアンスがしっかりしているので、中小派遣会社のように給与の未払いなどの法律違反はほぼ起こりません。
安心して働きたいのであれば、大手企業がおすすめです。
スタッフ満足度が高い
雑誌や調査機関のアンケートでスタッフ満足度ランキング上位に入るのは、大手派遣会社がほとんどです。
就業しているスタッフの数が多いことも理由の一つですが、就業してからのアフターフォローなども大きなポイントです。
大手派遣会社ではスタッフに必ず営業担当がつき、定期的な面談でフォローしてくれます。
仕事の状況や人間関係など派遣先の社員には言いにくいことも相談でき、適切に対処します。
派遣先の社員との間に立ってやりとりしてくれるので、安心して任せられます。
大手派遣会社6社とは?
ここでは大手派遣会社を以下の6社とします。
それぞれの簡単な特徴をまとめました。
CMや雑誌などで名前を聞いたことがある企業が多いのではないでしょうか?
リクルートスタッフィングの特徴
主な派遣先 | リクルートグループ、楽天、マイクロソフト、サイバーエージェントなど |
登録スタッフ数 | 約105万人 |
拠点 | 全国37か所 |
福利厚生 | 雇用保険・社会保険(健康保険・厚生年金保険)・健康診断(年1回)・産休・育休・介護休業・有給休暇 |
独自サービス | 歯科検診・フィットネスクラブ割引・ベビーシッター割引サービス・セミナー講座 |
リクルートスタッフィングはリクルートのグループ会社です。大手グループだからこその安定感があり、長期で働ける優良案件を多数扱っています。
主な派遣先にはリクルートグループ、楽天、マイクロソフト、サイバーエージェントなどがあり、働きやすさがピカイチです。
またリクルートスタッフィングは、福利厚生が充実しているのもポイントです。スタッフが加入する「リクルート健康保険」は他社と比較して健康保険料が安く、毎月の家計が助かるでしょう。
お値打ちでありながら内容は充実しており、年1度の健康診断、歯科検診のほか、フィットネスクラブ割引・ベビーシッター割引サービスなども利用できます。
さらに2020年の派遣法改正による同一労働同一賃金への取り組みでは、病気やケガでの休職制度も新設しています。
他社のようなレジャーやグルメの割引といった華やかなサービスはありませんが、堅実に保障してくれるのが特色です。
テンプスタッフの特徴
主な派遣先 | 資生堂、三井住友銀行、ぐるなび、富士ゼロックス、NTTグループ、LINEなど |
登録スタッフ数 | 約700万人 |
拠点 | 全国297か所 |
福利厚生 | 雇用保険・社会保険(健康保険・厚生年金保険)・健康診断(年1回)・産休・育休・介護休業・有給休暇・半休制度 |
独自サービス | リフレッシュ&エンジョイ・専門性の高い研修制度・フレックスチャージ(給与前借制度) |
テンプスタッフ は国内トップクラスの大手派遣会社です。求人数は常に30,000以上あり、自分に合った仕事を選びやすいのが特徴です。
また創業者が女性ということもあり、女性の働きやすい環境づくりに力を入れています。2020年4月からは同一労働同一賃金の取り組みにより、半休制度の実施、慶弔見舞金の導入など福利厚生を充実させています。
無料登録すると利用できる研修制度が豊富で、一般事務系のほか専門職のスキルを高めることも可能です。理系・製薬専門職、貿易事務入門、CAD・DTPデザイン系専門職などが揃っており、どれも無料で受講可能となっています。
マンパワーグループ(JOBNET)の特徴
主な派遣先 | KDDI、アディダス、スクウェアエニックスなど |
登録スタッフ数 | 約55万人 |
拠点 | 全国100か所以上 |
福利厚生 | 雇用保険・社会保険(健康保険・厚生年金保険)・健康診断(年1回)・産休・育休・介護休業・有給休暇 |
独自サービス | マンパワーグループクラブオフ・英会話スクール優待・演劇、ライブ優待など |
マンパワーグループ(JOBNET) は、アメリカに本社を置くグローバル人材企業です。国内での知名度はさほど高くありませんが、世界80か国で幅広く展開しています。
じつは日本で初めて人材派遣業を設立した企業で、大企業からの信頼も厚いです。とくに外資系企業の案件が多く、英語力を活かせます。外資系の職場は時給が高く労働環境が整っているので、オンとオフをしっかり分けて働きたい方におすすめです。
さらにマンパワーグループ は、福利厚生や独自サービスが充実しているのが特徴です。登録すると「マンパワーグループクラブオフ」に加入でき、各種サービスが受けられます。星野リゾートなどの人気施設が割引価格で利用できたり各種レジャー施設の割引券があったりと、休日を楽しみたい方にぴったりです。
また外資系で英語必須の案件が多いため、英会話スクールの優待制度も充実しています。イーオン、ベルリッツ、Gabaなど人気のスクールが揃っているので、レベルに合わせて好きなところが選べます。
アデコの特徴

主な派遣先 | 総務省、JTB、日本ロレアル、ジョンソン・エンド・ジョンソンなど |
登録スタッフ数 | 約3万4000人 |
拠点 | 全国100か所以上 |
福利厚生 | 雇用保険・社会保険(健康保険・厚生年金保険)・健康診断(年1回)・産休・育休・介護休業・有給休暇 |
独自サービス | JTBベネフィット・RESOL(旅行予約)トラベレックス(外貨両替)など |
アデコはスイスに本社を置くグローバル人材企業です。外資系の案件に強みがあり、英語力を生かして働きたいという方におすすめとなっています。
外資系企業は休みがとりやすく、オンとオフの区別をしっかり分ける職場が多いです。そのためプライベートの時間もしっかり確保できます。
もちろん英語を使わない案件も多く、「月刊人材ビジネス」の満足度調査では1位を獲得しています。アデコは外資系企業ならではの働きやすさに特徴があり、福利厚生に力を入れている印象です。
会員登録すると利用できる「JTBベネフィット」は、レジャー施設やスポーツクラブ、習い事などを割引価格で利用できるサービスです。普段の休日や旅行で活用できるメジャーな施設が多数登録されており、プライベート充実派にはぴったりとなっています。
スタッフサービスの特徴

主な派遣先 | リクルートグループ、三菱商事、NTTグループなど |
登録スタッフ数 | 約125万人 |
拠点 | 全国173か所 |
福利厚生 | 雇用保険・社会保険(健康保険・厚生年金保険)・健康診断(年1回)・産休・育休・介護休業・有給休暇 |
独自サービス | メンタルヘルスライン、はーとふるライン |
スタッフサービスは、求人数が他社と比べて圧倒的に多いのが特徴です。「オー人事」のCMでもおなじみで、大手企業から中小まで多くの案件を扱っています。地方の案件の比重が高いため、地方在住の方には特におすすめです。
また研修制度が充実しており、excelやwordといったOAスキルが磨ける講座を無料受講できます。基本的なビジネスマナー講座もあるので、派遣で初めて働くという方も安心できるでしょう。
さらにメンタルヘルスライン、はーとふるラインといったメンタルサポートにも強みがあります。仕事上の人間関係や残業などのトラブルがあれば、すぐに相談できて便利です。
パソナの特徴

主な派遣先 | 日立グループ、味の素、アマゾンジャパン、アメリカン・エキスプレスなど |
登録スタッフ数 | 非公開 |
拠点 | 全国70か所 |
福利厚生 | 雇用保険・社会保険(健康保険・厚生年金保険)・健康診断(年1回)・産休・育休・介護休業・有給休暇 |
独自サービス | ベネフィットステーション・パソナファミリー保育園・クラシニティ(家事代行サービス)など |
パソナは30年以上の歴史を持つ派遣会社です。大手から中小まで多くの派遣先案件を持ち、スタッフのニーズに柔軟に応えてくれます。東京オリンピック関連の仕事など、公的機関とのつながりが深いので安心できるでしょう。
また福利厚生にも力を入れており、会員登録すると「ベネフィットステーション」が利用できます。有名ホテルやレジャー施設が割引価格となるので、プライベートを充実させたい方におすすめです。
大手派遣会社6社の比較
求人数
求人数が多いほど、選択肢が多くなると考えられます。
- スタッフサービス 90,000以上
- テンプスタッフ 30,000以上
- リクルートスタッフィング 14,000以上
- パソナ 13,000以上
- アデコ 8,000以上
- マンパワーグループ 3,000以上
ただし実際に大切なのは、必ずしも求人数の多さではありません。
求人数が少なくても、自分に合った案件が1つあればよいのです。
スタッフサービスは求人数ナンバーワンですが、じつは地方の案件が多数を占めます。
逆に都市部であればリクルートスタッフィング、テンプスタッフ
、アデコ
などが豊富となっています。
住んでいる地域などによって適した派遣会社は異なるため、注意しましょう。
企業規模
ここでは売上高、営業利益から企業規模を比較します。
グループ企業の売り上げは除き、派遣事業単独での値となっています。
派遣会社 | 売上高 | 営業利益 |
リクルートスタッフィング | 2239億3200万円 | 137億1300万円 |
テンプスタッフ | 2472億6800万円 | 132億9800万円 |
アデコ | 1305億2500万円 | 47億6000万円 |
マンパワーグループ | 非公開 (連結219億ドル) | 非公開 |
スタッフサービス | 76億5100万円 | 29億900万円 |
パソナ | 64億5000万円 | 7億3500万円 |
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リクルートスタッフィング、テンプスタッフ
が群を抜いているのが分かります。
会社の規模が大きいほど安定しているので、長く働き続けられるでしょう。
福利厚生
大手の派遣会社はどこも、充実した福利厚生を設けています。
詳しく比較したまとめはこちらをどうぞ。

また2020年4月から始まる同一労働同一賃金の取り組みも重要です。
最もおすすめなのはやはりリクルートスタッフィング、テンプスタッフ
です。
リクルートスタッフィングは休職制度を独自に設けており、他社よりも堅実な印象となっています。
派遣社員は傷病などで働けなくなるのがリスクですが、この制度があることで安心して勤務できるでしょう。
一方でテンプスタッフ は半休制度や慶弔見舞金を設けているのが特徴です。
女性に優しい派遣会社ということもあり、ライフステージの変化に柔軟に対応してくれます。
同一労働同一賃金に対する派遣大手6社それぞれの取り組みを比較した結果は、下記記事をチェックしてみてください。

また中小派遣会社でも、独自の福利厚生制度を採用してスタッフの満足度アップに取り組んでいる例もあります。
詳しくは下記記事をどうぞ。

おすすめの派遣会社はテンプスタッフとリクルートスタッフィング!
総合的に評価した結果、おすすめの派遣会社はリクルートスタッフィングとテンプスタッフ
となりました。
リクルートスタッフィングはリクルートグループの大手ということもあり、経営が安定していて上質な案件が多いのが特徴です。都市部で安定して働きたい方におすすめです。
またテンプスタッフ は案件の数が多く、福利厚生が充実しています。そのため仕事とプライベートのバランスを取りながら働きたい方に向いているでしょう。
多くの派遣会社がありますが、こちらで紹介した大手2社に登録しておけば間違いないでしょう。
派遣会社選びの参考にしてみてはいかがでしょうか?
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