2020年4月現在、新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るっています。
日本では都市部に緊急事態宣言が出され、外出を控えるなどの自粛行動が求められていますね。
ここでは、コロナウイルスによって世の中がどう変化するのかまとめました。
まだ終息していませんが、これからの世の中の流れを考えるきっかけになれば幸いです。
Contents
コロナウイルスが与えた影響
- 医療崩壊
- インターネットの需要増加
そもそも医療崩壊とは
医療崩壊で病院が機能しなくなると、コロナウイルス以外の病気でも診察できなくなる。
コロナウイルスはまだワクチンが開発されていない新種なので、「治療する方法」がありません。
そのためPCR検査で陽性になっても、人工呼吸器や人工心肺を使って本来持っている肺機能を補助する処置が取られています。
いま問題となっているのは、一度に大量の患者が病院に押し寄せることで医療崩壊が起こることです。
ウイルスが一気に蔓延すると重症化する患者が増え、病院が手一杯になってしまいます。
そうなると骨折ややけどなどの患者は後回しにされたり、最悪の場合放置されたりする結果に。
もし運よくコロナウイルスで発症しない「無症状感染者」であっても、出歩くことでウイルスを拡散させてしまいます。
そのためなるべく出歩かず、家に居ることが求められているのです。
インターネットの存在感が増している
コロナウイルス拡散防止のため家に居ることが求められているため、インターネットの存在感が増しています。
- テレワークの普及
- オンライン診療の開始
- エンタメコンテンツのネット公開
通勤電車でのウイルス感染が懸念されており、テレワーク導入が進んでいます。
派遣社員にもテレワークを適用している企業が増えており、今後も広がっていくと思われます。
また医療現場でも、通院での感染リスクを減らすためにオンライン診療を認める動きがあります。
持病で定期的に通院しなければならない人や、遠方の人などには助かりますね。
さらに舞台やライブといったイベントが自粛されていることから、インターネットでコンテンツを無料公開するアーティストが増えています。
参考 【期間限定】嵐のライブが無料公開!youtubeをチェック東京はんなりLIFE今までインターネット上で顔写真の掲載すら禁止していたジャニーズも、この流れに乗っています。
今後もこの流れは加速するでしょう。
というのも、日本でも2002年春から次世代通信5Gがサービスを開始していることが大きいです。
これまでの約10倍の速度で大量のデータ通信ができるため、VRなどの技術と組み合わせてより没入感のある映像や音響が実現できるとされています。
数年後には、自宅に居ながらにしてライブに参加することが当たり前になるかもしれませんね。
コロナウイルス終息後の生活はどうなる?
ベーシックインカムの導入も
コロナウイルスの影響で、多くの労働者が失業しています。
飲食店、エンタメ関係、観光業などは特に、人の移動が制限されていることにより経済が回らなくなっているのです。
とても悲観的な考え方なのですが、これは今後も数年単位で継続すると思われます。
テレワークが基本になればオフィス街自体が不要になり、その周辺の飲食店需要も減ります。
さらに5Gが本格的に普及すれば、家にいながらライブ参戦や観光旅行することも可能です。
それによりホテルの需要も減るでしょう。
そういった問題を解決するのが、ベーシックインカムの制度です。
ベーシックインカム(basic income)とは、最低限所得保障の一種で、政府がすべての国民に対して最低限の生活を送るのに必要とされている額の現金を定期的に支給するという政策。
wikipediaより引用
ベーシックインカムを導入すると、働かなくても一定額が国民に支給されます。
以前からAIの普及で大半の仕事が置き換えられるのでは?と議論されており、生活保障のために導入が検討されていました。
北欧などで社会実験が行われたこともありますが、現在まで本格的な導入には至っていませんでした。
しかしコロナウイルスでの大量失業を受けて、スペインではベーシックインカム導入の動きが出始めています。
参考 スペインで「ベーシック・インカム」導入、経済大臣が宣言Forbes日本でもベーシックインカムは導入される?
日本でも、ベーシックインカムを導入しようとする動きは出ています。
ただ導入のデメリットもあるため、慎重に進めていく必要があります。
日本では国民皆保険を採用しており、1~3割の自己負担で医療が受けられますよね。
毎月の医療費が一定額を超えると、自己負担が数万円程度で済む高額医療費制度もあります。
また自己破産でどうにもならなくなったら、生活保護が受けられます。
しかしベーシックインカムが導入されると、それらが廃止される可能性があるのです。
たとえばコロナウイルスの保障のため、アメリカでは大人一人に約13万円が支給されています。
日本がマスク2枚なのに比べて保障が手厚いように見えますが、アメリカでは国民皆保険を採用していないため医療費がかなり高額なのです。
ベーシックインカムを導入すれば健康で働く能力のある人は楽に暮らせますが、難病で働けなくなった場合には生活がとたんに苦しくなってしまいます。
こういった問題も踏まえて、どのように制度を変えていくべきか考える必要がありそうです。
現在の保障を維持して個人の経済活動も自由にしながら、ベーシックインカムを併用して導入していければいいですね。
コロナウイルス後の世界は今とは別物になる
コロナウイルスによって緊急事態宣言が発令され、生活が急変しています。
ほんの数か月前までは今と同じ生活が一生続くと思っていたのに、常識が一気に覆されたという人も多いのではないでしょうか。
5GやAIの普及も相まって、この先の未来はどんどん変わるでしょう。
どんな生活を送っていきたいか、どのような世界で暮らすのが理想なのか、一人ひとりが考えていく必要がありそうです。
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